明治中期から続く和ろうそくの老舗
1月1日の能登半島の地震は、能登各地に大きな爪痕を残しました。今回も引き続き能登応援として、前回に続き能登半島の伝統工芸について取材してきました。 場所は七尾市(お話は金沢の営業所でお聞きしました)。伝統の和ろうそくを製造・販売する「高澤ろうそく店」です。七尾市の中心街にある古くからの町並み一本杉通りで、130年以上営業を続ける老舗であり、建物は国の登録有形文化財に指定されていましたが、1月1日の地震で倒壊。前部分は崩れ落ちてしまいました。
断水や停電、従業員の被災など、当分は営業再開を諦めていました。物が散乱した工場では出勤できる従業員が片付けをし、機械を調整。和ろうそくの製造工程では水がもっとも大切なのですが、従業員が力を合わせて点検をしたところ、井戸水や用水が使用可能であることが分かり、1月19日、かまどに火を入れて試験操業に踏み切りました。復興に向けての第一歩です。取引先からの応援も励みになり、1月22日から稼働に入りました。しかし、従業員の生活が通常通りになるまでは、本格稼働は難しいようです。また販売店舗は、100mほど離れた場所で3月14日から仮店舗営業にこぎ着けました。

重厚感のある築100年を超える店舗建物(震災前)

震災で崩れた店舗建物。再建プロジェクトが始まっています

地震前の店内では、さまざまな和ろうそくや燭台なども販売
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