2024.04.20

北陸新幹線を真上から撮り鉄~トレインパーク白山~

北陸新幹線を真上から撮り鉄~トレインパーク白山~

2024年3月16日、北陸新幹線が敦賀まで延伸

これまで東京駅⇔金沢駅間の運行だった北陸新幹線が、2024年3月16日、福井県の敦賀駅まで延伸しました! これとは3日早く、13日にOPENした新施設が「トレインパーク白山」(石川県白山市)です。名前の通り鉄道の博物館ですが、展示は北陸新幹線に特化した内容とのことで、実際にさわったりできる体験型をアピールしています。鉄道ファンのみならず、子どもから高齢者まで楽しめるということですので、内部を探検してきました!

石川県白山市の旧松任エリアは、元々旧国鉄の在来線車両工場があった地。その後、白山市に統合された鶴来エリアには北陸鉄道石川線の鶴来車両工場があり、そして2014年には北陸新幹線の白山総合車両所が開設されました。白山市はこれら3種類の鉄道車両工場が立地する「鉄道のまち」として名乗りを上げています。 トレインパーク白山は、北陸新幹線白山総合車両所に隣接して建設されたため、車両所内の見学もできるという、鉄道ファン待望の施設。新幹線車両が走る姿を見学するだけなら、展望室に無料で入場することができるというのも魅力的です。また展望室からは、天気が良ければ標高2702mの白山の勇姿も見渡せます。

白山トレインパーク

展望室から東側を眺めると、この日の白山連峰はスッキリとは見えず・・・

白山トレインパーク

展望室から西側を眺めると、この日は日本海までスッキリと見渡せました

白山トレインパーク

1階には、みやげショップ(入場無料)と観光案内所もある

1階の見どころを紹介

トレインパーク白山の主な見どころは、1階の展示室「新幹線学びと体感エリア(有料)」、2階は展示エリアがなく、3階の「こどもあそびエリア(有料)」、4階の「新幹線点検作業見学エリア(有料)」、5階の「屋上展望エリア」になります。

では、まず1階を紹介。
パーク入口から入ると、左手すぐには新幹線グッズをはじめ、白山市とその周辺の特産品などを販売するショップがあり、その少し奥の右手に新幹線学びと体感エリアがあります。館の入口には有料エリアの券売機がありますが、チケットは事前にWebでも買い求められます。
1階の展示室では、さまざまな新幹線の部品などを実物展示し、紹介・説明をしています。例えば、北陸新幹線W7系の台車の技術やパンタグラフのしくみ、レール検査体験、トロリ線の測定作業を体験する架線検査体験や、車両の下部を検査する床下研修車、グランクラス車両の座席シートなどなど、楽しい体験展示がいっぱい。一番人気は、運転士が訓練でも実際に使用するという大型の運転シミュレータ(有料)です。年齢制限はないので、だれでも運転士気分になれそう。子ども用の運転士の帽子と制服の貸出があるので、記念撮影もできますよ。
ちなみにミニ知識。北陸新幹線の車両はW7系とE7系があり、JR西日本(West)とJR東日本(East)の共同開発によるものです。所有の違いでW、Eが付いています。

白山トレインパーク

まるで新幹線を運転しているかのような気分が味わえる大型運転シミュレータ

白山トレインパーク

小型の運転シミュレータでも十分に迫力があり楽しめる

白山トレインパーク

車両の中のさまざまな設備を紹介するコーナー

白山トレインパーク

レール検査体験で整備士気分

白山トレインパーク

贅沢な仕様のグランクラスのシート

白山トレインパーク

車両の下に潜って作業する通称ネコ車と呼ばれる床下研修車

3階の見どころを紹介

3階は、こどもあそびエリアです。
白山市のシンボル的存在、霊峰白山をイメージした大型遊具が設置されています。下は木造の遊具、上半分はネット遊具になっていて、すべり台や階段などがあり、さながら隠れ家を冒険するようかのようなイメージです。
遊具のほかには、海中をイメージした壁面に手を触れると大小の魚が寄ってくる映像の仕掛けや、床に描いてあるレールをたどると音や光で変化するなど、楽しいデジテルアトラクションが歓迎してくれます。子どもたちが夢中になりそうですね。
このエリアは、子どものみの利用は不可で、大人1名につき子ども4名まで入場できます。
(写真:ボルダリングも付いた大型遊具は木製)

白山トレインパークボルダリングスペース
白山トレインパーク

なんだか楽しそうなネット遊具

白山トレインパーク

クジラやブリ、カニ、クラゲ、小魚たちが泳ぎまわる壁面

4階の見どころを紹介

次は4階にある新幹線の作業所見学エリアへ。白山総合車両所に隣接しているため、4階の屋外連絡通路を渡れば、北陸新幹線点検作業の見学デッキに到着です。ガラス張りのデッキから見渡す広い作業所内では、最大5編成の車両が並んで点検できるといいます。加えて12両編成という長さなので、作業所内の移動は自転車を使うこともあるそうですよ。車両の整備点検が見られるのは、今のところ、全国でここだけだそうです。
このエリアは有料で、1階か3階の有料チケットを持っていれば入場できます。
(写真:この日は新幹線4編成が点検作業中)

白山トレインパーク

5階の見どころを紹介

最上階、5階の屋上展望エリアです。
ガラス張りの室内展望室と屋根をしつらえた屋外展望室があるので、晴れた日はもちろん、雨風でも見学が可能です。
北陸新幹線は展望エリアの真下を約260kmのスピードで走り去り、迫力満点。12両編成で長さが約300m、ホント早くてアッという間なので、写真を撮る際はしっかりかまえてくださいね。
しかも、走る新幹線の車両を上から見下ろせるのはなかなかないロケーションです。勢いよく駆け抜ける新幹線をよく見ると、屋根の色が鮮やかな青もあれば黒っぽい青もあり、普段は気づけないおもしろさがありますね。だいたいの新幹線通過時刻も書いてあり、多いときには1時間で6本、少ないときでも3~4本が行き交います。

白山トレインパーク

屋根もくっきり青い新幹線。さすが長いですねー

白山トレインパーク

5階の室内から見るとこんな感じです

トレインパーク白山

TEL:076-235-9677
住所:白山市宮保町2828-1
時間:9時~17時(入館は~16時30分)
休日:水曜(祝日の場合は翌日)
料金:入館無料(新幹線学びと体験エリア入場500円※シミュレータは別料金/こどもあそびエリア入場500円)
駐車場:97台

白山トレインパーク