国立工芸館内に入ってとことん見学しました!
国立工芸館は、陶磁、漆工、ガラス、木工、染織、金工、人形など、国内外の近現代の秀作を所蔵しています。前回①の紹介では外観と周辺観光スポットの説明のみでしたが、今回は館内の見学をしてきました。
2棟の真ん中にある玄関を入ってすぐのエントランス正面、中庭の巨大な焼物の作品にまず目を奪われます。高さは約3mもあり、圧巻の迫力。世界で活躍する陶芸家の金子潤氏の作品です。彼は大型陶磁器制作の第一人者だそうで、この作品は常設展示となっており、館のシンボル的な存在です。
館内には展示室が3つあります。東京の工芸館の収蔵作品約3900点のうち約1900点を金沢の国立工芸館に移転。その所蔵作品の中からテーマを設けて季節ごとに企画展示がされていきますので、何度も楽しみたい美術館です。
今回鑑賞したのは「工の芸術―素材・わざ・風土」です。【Ⅰ素材とわざの因数分解】、【Ⅱ「自然」のイメージを更新する】、【Ⅲ風土―場所ともの】のテーマで、3つの展示室に近代日本工芸の名作約130点が展示されていました。人間国宝の作品を含む作品は見ごたえたっぷりで、日本工芸の繊細な色使いや精緻な技術の高さに圧倒されました。この展覧会は2021年1月11日まで。2021年1月30日~4月15日は「うちにこんなのあったら展 気になるデザイン×工芸コレクション」を、また、4月29日~7月4日は茶の湯をテーマにした展覧会を開催予定です。