2020.11.20

粋なお茶屋でお座敷遊び体験!~金沢芸妓のほんものの芸にふれる旅~

粋なお茶屋でお座敷遊び体験!~金沢芸妓のほんものの芸にふれる旅~

優れた芸と教養を身に付けた由緒ある金沢芸妓

金沢には江戸時代から続く「ひがし」「にし」「主計町(かずえまち)」の3つの茶屋街があります。日中は金沢屈指の観光スポットとして賑わう茶屋街も、あたりが夕闇に包まれると花街らしい艶めいた雰囲気へと一変。それぞれの茶屋街には、お茶屋に所属する芸妓がいて、お座敷で磨き上げた芸を披露します。金沢では芸者や芸子ではなく、芸妓(げいぎ)と呼び、伎芸と教養を併せ持つ洗練された女性という意味が込められています。

金沢らしいもてなしの心を受け継いできた金沢芸妓は芸のレベルが高いことでも有名です。前日のお座敷がどんなに遅くても、翌朝から師匠のもとに通い、踊りや三味線、太鼓、鼓、笛などの稽古に励むそう。金沢の芸妓はデビュー前に金沢市長のもとを訪れ挨拶するのが慣例となっていることからも、伝統芸能を修めた金沢芸妓は金沢市の大切な財産として認識されているといえるでしょう。

芸妓と会うには、お茶屋のお座敷に呼ぶのが王道ですが、そこには「一見さんお断り」というしきたりが存在。芸妓のいるお茶屋には、常連の紹介でしか入れないシステムであり、一般の人にはなかなか難しそうですね。そこで、金沢伝統の茶屋文化をより多くの人に知ってもらいたいとお茶屋と芸妓の特別のはからいで実現したのが、「金沢芸妓のほんものの芸にふれる旅」です。

金沢ではもっとも規模が大きい茶屋街、ひがし茶屋街

芸妓の数がもっとも多いにし茶屋街。写真は芸の練習をする検番

主計町茶屋街。右の建物が芸の練習をする検番

一見さんもOK。
金沢の三茶屋街と金沢芸妓の魅力を満喫

「金沢芸妓のほんものの芸にふれる旅」のお座敷遊び体験は予約制。ひがし、にし、主計町のお茶屋が持ち回りで担当しています。今回はにし茶屋街にあるお茶屋、はん家(や)で開催です。はん家に着くと、2階のお座敷に案内されました。お座敷は正真正銘のお茶屋ならではの雰囲気も申し分なく、期待が高まります。

やがて、三味線と唄を担当する地方(じかた)が所定の位置にスタンバイ。女将の挨拶からいよいよお座敷遊び体験がスタートします。まずは幽玄なろうそくの灯りのなかでの笛の演奏が始まりました。笛の音色はもちろん、一つ一つの所作が実に美しく、見惚れてしまいます。その後は、ふたりの芸妓さんが代わる代わる踊りを披露。本物だけが持つ芸のすばらしさは瞬きするのももったいないと感じるほどでした。

踊りの終了後には、芸妓さんと参加者との交流タイムが始まります。最初に定番のお座敷太鼓が舞台に登場。お座敷太鼓とは、大太鼓と締太鼓を対とし、出囃子の曲をもととした三味線の曲にあわせながら、打ち分けて演奏されるものです。初めてで緊張しても、芸妓さんが上手にサポートしてくれるので大丈夫。もてなし上手なのも金沢芸子の大きな魅力なのです。

体験では、その日の参加者の層や雰囲気を見て、盛り上がるお座敷遊びを紹介してくれるとか。この日は昔のじゃんけん遊びにあたる「とらとら」を教えてもらいました。最後は芸妓さんとの記念撮影で終了です。旦那衆だけでなく幅広い年代が楽しめるお座敷遊び。唄あり、踊りあり、参加体験ありの1時間はあっという間に感じるほどの充実ぶりでした。

芸妓さんのリードでお座敷太鼓を体験

とらとら遊び。お座敷遊びの醍醐味が楽しめる

通常はお茶と上生菓子を提供。現在は新型コロナウイルス感染防止のためおみやげとして渡される

金沢芸妓のほんものの芸にふれる旅

TEL:076-232-5555(金沢観光協会)
住所:ひがし、にし、主計町茶屋街の各お茶屋
時間:13:00~14:00(約60分)、受付開始12:45
開催日:HP内の開催カレンダーで。【金沢芸妓のほんものの芸にふれる旅】で検索
料金:体験5000円、大学生以下2500円(未就学児は不可)