国立工芸館が10月、金沢に移転オープン
東京国立近代美術館工芸館が2020年10月25日、東京から金沢に移転し、通称を国立工芸館として開館しました。工芸を専門とする国立美術館としては国内初で、国立の美術館としては日本海側初。場所は兼六園のすぐそば、本多の森公園と呼ばれる緑濃い文化ゾーンにあり、国立工芸館の建物は、正面真ん中に玄関があり、レトロな洋館の建物が左右に分かれて立っています。これらは、明治期に建造された旧陸軍の施設を移築したもので、レトロなこの建物自体も見どころのひとつとなっています。
向かって右の建物は旧陸軍金沢偕行社で、陸軍将校の社交場として使用されていたそう。左は旧陸軍第九師団司令部庁舎で、師団司令部の執務室だったそうです。ただし、展示室部分は丈夫な復元建物となっているようです。
県立能楽堂の前にあった頃の2つの建物。1997年登録、国の登録有形文化財です
旧陸軍金沢偕行社。薄いグリーンは創建当時の色
ルネサンス風の外観、旧陸軍第九師団司令部庁舎