2020.03.05

写真映えするライトアップ&夜景スポット 1

写真映えするライトアップ&夜景スポット 1

金沢の町並みをより美しく魅せる夜

歴史的な景観と、個性的なモダン建築が美しく調和した金沢の町並み。その魅力をより深く楽しむなら断然、夜のお出かけがおすすめです。市内では歴史的建造物や茶屋街、金沢城など多くのスポットでライトアップが行われており、道行く人々の目を楽しませています。日中は観光客で賑わう人気スポットも、夜になるとがらりと表情を変え、よりディープな城下町風情を演出。静かで幻想的な風景が、金沢の旅をより印象深いものにしてくれます。

街全体の夜景を一望するなら、金沢城の東にある卯辰山見晴らし台や石川県庁の最上階にある展望ロビーへ。また市中心部から車で30分ほどかかりますが、天体観測スポットとして知られるキゴ山からは、金沢の夜景と星空を両方楽しむことができます。

毎週土曜日の夜には、これらを巡る「金沢ライトアップバス」も運行しており、途中乗降しながら夜の金沢散策を楽しむのもおすすめです。運行は毎週土曜と特別運行日、時間は19時(金沢駅始発)~15分毎に運行~22時36分(金沢駅着)、料金は1乗車300円、金沢ライトアップバス専用フリー券は500円。

旧石川県庁をリニューアルした、しいのき迎賓館

金・土曜は20時まで開館の金沢21世紀美術館

15分ごとに運行しているライトアップバス



金沢のライトアップスポット10選

金沢市中心部の主なライトアップスポットを2回に分けてご紹介いたします。

◇石川県立歴史博物館

いしかわけんりつれきしはくぶつかん

兼六園に隣接する本多の森は、かつて加賀藩筆頭家老・本多家の屋敷があったところ。緑の中にいくつもの文化施設が点在しており、「いしかわ赤レンガミュージアム」の愛称で知られるこの施設もそのひとつ。明治~大正にかけて陸軍兵器庫として建てられた3棟の建物は国の重要文化財に指定されており、館内では石川県の歴史や文化について豊富な展示物とともに紹介しています。夜は人通りも比較的少なく、ロマンチックな雰囲気です。

●金沢市出羽町3-1/ライトアップは日没~22:00

◇尾山神社

おやまじんじゃ

加賀藩祖・前田利家と妻のまつを祭る神社。明治6年(1873)に旧加賀藩士によって建立されました。色鮮やかなギヤマンをはめ込んだ神門は、和漢洋の三様式を折衷した珍しいデザインで、国の重要文化財に指定されています。日本最古の避雷針を備えていることにも注目を。かつて神門に灯された御神灯は日本海をゆく船からも見えたと伝えられています。ライトアップされた姿を仰ぎ見て、往時の様子を思い浮かべてみてはいかがでしょうか。

●金沢市尾山町11-1/ライトアップは日没~22:00

◇梅ノ橋

うめのはし

浅野川大橋の上流に架かる歩行者専用橋。初代の橋は明治時代に地元有志の寄付によって架けられ、後に水害で2度流されたものの昭和53年(1978)に再建されました。この橋は、金沢三文豪のひとりである泉鏡花の『義血侠血』の舞台になったところで、そばには主人公の滝の白糸像があります。梅ノ橋のほか、天神橋、浅野川大橋、中の橋もライトアップされ、浅野川の流れと風情ある橋が織りなす優美な景観が、訪れる人の目を楽しませています。
●金沢市東山、並木町付近/ライトアップは日没~21:00

◇ひがし茶屋街

ちゃやがい

浅野川右岸に位置するひがし茶屋街は、金沢三茶屋街のひとつ。藩政時代からの歴史を色濃く残し、国の重要伝統的建造物群保存地区にも指定されています。端正な格子の茶屋建築が並ぶ通りは風情たっぷり。界隈にはカフェやみやげ店などが多く、日中は大勢の観光客で賑わいますが、日が暮れると本来の茶屋街の艶やかな雰囲気に様変わりします。軒灯が灯る町並みを歩いていると、どこからか三味線や太鼓の音色が漏れ聞こえることも。

●金沢市東山ひがし茶屋街

◇石川四高記念文化交流館

いしかわしこうきねんぶんかこうりゅうかん

赤レンガ造りのレトロな外観が目印。明治24年(1891)に旧第四高等中学校本館として建てられたもので、国の重要文化財に指定されています。館内は四高時代の資料を展示する「石川四高記念館」と、石川県ゆかりの文学者を紹介する「石川近代文学館」で構成されています。赤レンガの外壁はライトアップされるとより鮮やかさを増し、公園として整備された周辺の散策も楽しみ。繁華街の香林坊に近いので、夜の食事後に立ち寄ってみましょう。

●金沢市広坂2-2-5/ライトアップは日没~22:00

次回3月10日に更に5選をご紹介いたします!