戦い敗れ、前田利家の家臣が主になった大聖寺城
大聖寺の歴史と概要 金沢駅からIRいしかわ鉄道で約50分、北陸新幹線だと、金沢駅から約15分の加賀温泉駅でIRいしかわ鉄道に乗換え約4分、大聖寺駅下車。
かつて大聖寺藩10万石の城下町として栄えたエリアです。中世に築かれたという大聖寺城と隣り合う丘陵地に、天台宗寺院の大聖寺があったそうで、地名の由来はここから。関ヶ原の戦いのあと、徳川方についた金沢城主前田利家に攻め込まれ、利家の家臣が城代となりました。10万石の城下町として、古九谷~再興九谷、羽二重絹織物の大聖寺絹、北前船交易などで財をなし繁栄、豊かな城下町を形成していました。散策ルートの中には大聖寺二代藩主前田利明が建てた時鐘堂があったり、寺院が集まる山ノ下寺院群があったり、往時の面影が色濃く残る町を散策してみましょう。
メイン写真は、桜の名所として知られる熊坂川河畔の桜並木です。春には、およそ1kmにわたり約200本のソメイヨシノが咲き誇り、花見客が遠方からも訪れて賑わいます。
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白萩が境内一面を覆う「実性院」
実性院(じっしょういん)は、大聖寺藩主前田利治の戒名にちなんだ寺名。大聖寺藩歴代藩主の墓や位牌を安置しています。秋口には、境内を覆い尽くすように可憐な白い萩の花が咲くことでも有名で、通称「萩の寺」とも呼ばれています。萩の見ごろは9月初旬~。実性院は大聖寺駅から約750mに位置。
※2024年1月1日の能登半島地震で被害を受け、2024年7月現在、拝観を停止中。境内は危険なため、中に入ることができません。
TEL:0761-72-1104
住所:石川県加賀市大聖寺下屋敷町29
撮影は花が咲く前、萩の緑がまぶしい7月中旬
歴代の位牌が並びますが、拝観することができません