2023.08.20

美味しい金沢を紹介。地元ライター~おすすめグルメ編(1)~

美味しい金沢を紹介。地元ライター~おすすめグルメ編(1)~

料理人が工夫を重ねたグルメ&スイーツ

日本海、金沢平野、医王山などの自然に抱かれた金沢は、海・野・山の幸が豊富。

今回は、厳選した食材を使い、さらに料理人の工夫を加えてより美味しい一品に仕上げていく、おすすめのグルメ店を紹介します。

外国人の観光客も増えるなか、世界に通用するような魅力的な店をピックアップします。


「金澤よこやま」のカウンター席
 

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日本料理の人気店が新たなステージへ

金澤よこやま

来年2024年1月に20周年を迎える割烹「金澤よこやま」が、その節目を前に、片町から東山へと店を移しました。片町でのオープンから気鋭の料理人として実力を知られていた店主の横山明彦さん。今や金澤を代表するベテランとなり、自身にとっても来店客にとっても、より快適な環境をと移転を決めたそうです。
日本料理は、季節の走り、盛り、名残りの食材をバランスよく取り入れ、味や香り、見た目の美しさなど、五感を楽しませるもの。横山さんはその基本をきっちり押さえながら、繊細に豪快にと工夫を凝らしています。また、日本酒はもとより、ワインも30種類以上と充実。酒販店のソムリエと共に料理に合う銘柄を厳選し、客を飽きさせないもてなしの心をモットーとしています。
現在のメニューは、昼4,040円~、夜1万6,000円~。共におまかせコースのみですが、今後はア・ラ・カルトも増やしていく予定。席数は旧店と同じ18席。予約がおすすめです。

tel. 076-255-2940
住/石川県金沢市東山1-4-7-1 らしく金沢1階
時/12時~14時30分LO、18時~23時
休/不定休
席/カウンター10席、個室1室8席
P/なし


提灯が灯る風情あるたたずまい

夏の名物、氷柱盛り。ジュンサイ、蒸しアワビ、キャビア、オクラの取り合わせ

ゴマ豆腐、生ウニ、イチジクをハスの葉に盛り付け

ふっくらと煮上げた、煮穴子の棒寿

 

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金沢れんこんの料理を通年楽しめる

れんこん料理と旬菜の店 むさしや

金沢北部の小坂地区や森本地区は湿地帯も多いことから、古くかられんこんの栽培が盛んで、ここで採れるものを地元の人は「小坂れんこん」、「金沢れんこん」と呼んでいました。現在は河北潟干拓地でも栽培し、金沢一帯で採れるれんこんを総称して「加賀れんこん」と呼び、加賀野菜としてブランド化。むさしやでは、地元森本地区に育つ昔ながらの金沢れんこんを使用して、通年れんこん料理を提供しています。
金沢れんこんは、太くて肉厚、粘りが強く身がしっかり。嚙むと歯ざわりもよくシャキシャキとした食感が楽しめるのが特徴です。森本生まれの店主の梅原さんは、どこよりも美味しい金沢れんこんを味わってほしいと、保存や調理方法なども工夫。古代米も地元農家から仕入れています。蓮根料理ばかりでなく、天ぷら定食1100円やアジフライ定食800円の定食類、根菜カレーなどにも定評があります。

tel. 076-258-6347
住/石川県金沢市吉原町ヨ100
時/11時~14時
休/火・日曜
席/テーブル15席、桟敷席16席
P/5台


JR森本駅から徒歩3分の利便性のよい立地

レンコンづくしの料理、金澤れんこん膳1980円、蓮蒸し付きは2310円

彩りもカラフルで見た目でも楽しめる、旬菜ランチ(オリジナルスイーツ付き)1430円

落ち着いたソファ席のほか、桟敷席もあり子連れなどファミリーにも人気

 

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老舗和菓子店の和カフェがOPEN

越山甘清堂 Cafe Kan 本店

明治21年(1888)に創業した和菓子の老舗「越山甘清堂」のカフェで、和菓子のおいしさを幅広くアピールすることをコンセプトに開業。甘納豆などのお馴染みの甘味から、あんこやどらやき、自家製アイス、豆などを重ねた和パフェ、きなこや抹茶で作ったラテなど、和菓子の素材を生かしたスイーツを多彩に揃えています。
また、米糀による小豆の発酵も研究。発酵によって小豆の自然な甘味が引き出され、あんに使う砂糖の量は通常の半分で、ポリフェノール量は赤ワインの10倍という、おいしくかつ身体に優しい発酵あんの製造を始めました。製造量はまだ限られますが、メニューの一部に取り入れられ、金・土曜限定で発酵あんのおはぎも登場し、新たな名物となっています。店舗は古民家を和モダンに改修した造り。2階の座敷では足を伸ばしてくつろげます。

tel. 076-255-1578
住/石川県金沢市尾張町2-11-29 越山甘清堂隣
時/10時30分~17時30分LO
休/水曜
席/1階14席、2階22席
P/4台


粋な和の風情。尾張町の大通り沿いにある

発酵あんクリームあんみつ1,000円

抹茶好きの七代目が本気でつくったピスタチオと濃厚抹茶パフェ1,550円

2階の座敷。通りに面した窓際にはカウンター席も用意

 

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スイーツに国境なし。日本家屋で仏菓子を

Pâtisserie L’aube 花鏡庵

築150年を超える町家は、かつての老舗料亭であり金沢市指定保護建造物。そんな純和風の中で展開されるのは、華やかでキュートな洋菓子の数々です。パティシエでありオーナーの平瀬祥子さんはフランスの有名店で学んだ後、東京では「レストランローブ」のシェフパティシエとして活躍。レストランガイド『ゴ・エ・ミヨ』でベストパティシエ賞を受賞するなど、世界からも注目を集めている気鋭の人物です。フランス菓子の伝統を守りつつ、創造と革新を重ねる自身のスイーツのように、新旧がうまく調和している金沢の魅力に惹かれ、尾張町に店を構えました。
のれんをくぐり中に入ると、正面にスイーツが並ぶショーケースがあり、見上げると吹き抜け天井の梁や柱が歴史と風格を感じさせてくれます。左手にはカフェコーナーがあり、こちらもまた奥には白壁土蔵の重厚な扉が。風雅で上品なスイーツによく似合います。

tel. 076-254-0903
住/石川県金沢市尾張町2-4-13
時/12時~18時 (17時30分LO)
休/不定休
席/テーブル8席、カウンター6席
P/なし


かつて老舗料亭の壽屋だった建物を利用。フレッシュなスイーツのほか焼菓子も揃う

小花が可愛い「ミミ」680円は、苺と木苺のムースや紅茶クリーム、下はチーズの生地

サクサクのミルフィーユが味わえる「チョコバナナミルフィーユ」1,870円

ショーケースに並ぶケーキをイートインもできるカフェ店内