2023.09.20

蝶を愛でに金沢から車で約35分~石川県ふれあい昆虫館~

蝶を愛でに金沢から車で約35分~石川県ふれあい昆虫館~

見ごたえ充分な昆虫たちの楽園

石川県ふれあい昆虫館は標高650mの獅子吼高原の麓付近に位置します。金沢市内中心部からは約16kmの距離ですが、獅子吼高原が加賀百万石ともつながりのある場所なのをご存知ですか。一帯は加賀藩祖となった前田利家公が金沢城に入る際、歓迎の気持ちを込めて民衆が演じた獅子舞ゆかりの地でもあるんです。

そこに立つふれあい昆虫館は日本海側最大規模の昆虫博物館。自然豊かな里山で昆虫とふれあうことで、自然の大切さを知ることができる施設です。自然界でけなげに生きる虫たちの姿と不思議な生態、華麗に舞う蝶の姿などにふれれば、昆虫への親しみがわくはず。

周辺には獅子吼高原の自然と文化を体感できる施設やパワースポット「白山比咩神社」などもあり、のんびりと周遊するのもおすすめです。

非日常空間でたくさんの蝶チョウとたわむれる

昆虫館最大の見どころともいえる「チョウの園」は亜熱帯の自然を再現した放蝶温室。扉を開ければそこは常夏の楽園です。生い茂る草木や花々、鳥のさえずりと温室内を流れる水音が響く空間には約10種、1000匹以上の蝶が放たれ、その優雅な姿に目を奪われます。蝶の種類は入室前に案内板があるので先にチェックしておくとより楽しめます。温室内にはらせん状に通路が設けられていて、ところどころに設置されたミツ台で蝶の食事風景を観察できます。

1998年に天皇、皇后両陛下(当時の皇太子ご夫妻)がふれあい昆虫館に立ち寄られた際、雅子様の頭に一匹の蝶がふわりととまり、おふたりに満面の笑みがこぼれたエピソードは有名です。当時と変わらず蝶たちは人懐っこく、来館者の身体にとまることもしばしば。撮影スポットとして人気なのも納得です。

目の前をひらひらと蝶が飛び交う

花の蜜を吸うオオゴマダラの様子を間近で観察

花に埋もれたシロオビアゲハ

多彩な展示手法で昆虫たちの世界に誘う

ふれあい昆虫館では、さまざまな視点で昆虫たちの世界を紹介しています。来館者が最初に出会うのが、世界4地域の自然の中で生きる昆虫をジオラマ展示する「自然の中の昆虫」エリアです。ここではふだんあまり意識することがない昆虫たちの生活環境を知ることができます。

その先の順路に現れるのが世界各地に生息する1500種類もの昆虫を紹介する「世界の昆虫」エリア。そこから先には、約20種200匹の生きた昆虫を展示する「昆虫ウォッチング」や夏の主役カブトムシを紹介する「むしむしハウス」があり、生きた昆虫とふれあえます。期間限定ですが、むしむしハウスで立派なツノを持つ本物のカブトムシにさわれるのは、昆虫館ならではの醍醐味です。

自然環境に適応し、たくましく生きる昆虫の生態を紹介

世界三大美蝶や

人気のカブトムシやクワガタを展示

昆虫以外のお楽しみもいろいろ

ふれあい昆虫館を訪れた際には屋上展望台への立ち寄りもおすすめです。高原にある立地を生かした展望台からの眺めは抜群で、天候に恵まれれば眼下に広がる手取扇状地の景観とその先に続く日本海までも望むことができます(展望台は冬期および荒天時は閉鎖)。
そして虫たちの世界を堪能した後にチェックしたいのがミュージアムショップです。ここにはオリジナルグッズも多く並び、飼育の途中で羽化したさなぎと受験に「受かる」をかけた合格祈念のお守り(2023.01.30 参照)などが人気です。

吹き抜ける風が心地よい屋上展望台からの眺め

ほかではなかなかお目にかかれない個性的なグッズも多い

石川県ふれあい昆虫館

いしかわけんふれあいこんちゅうかん

TEL:076‐272-3417
住所:石川県白山市八幡町戌3
時間:9時30分~17時(11月~3月は~16時30分)
休日:火曜(祝日の場合は以降の最初の平日休館)、年末年始
料金:入館410円
駐車場:70台