井戸水を沸かす昔ながらの銭湯「松の湯」が復活

観光途中に立ち寄ってひと風呂

「松の湯」は、戦後間もない昭和23年(1948)に開業し、70余年の長きにわたって地元で愛されてきた銭湯です(※温泉ではありません)。
令和2年(2020)3月に惜しまれつつ廃業しましたが、銭湯文化を継承し、地域のコミュニティースペースを作ろうという再生プロジェクトが始動。2022年11月26日(いい風呂の日)、待望のリニューアルオープンとなりました。

金沢の繁華街、香林坊エリアに位置し、人気の観光地である長町武家屋敷跡もすぐ近く。散策の合間に立ち寄って、夏なら汗を流し,冬なら身体を温めるといった利用も可能な立地です

浴室にはボディーソープやシャンプーが常備されているので手ぶらでOK。色鮮やかな九谷焼タイルの壁画に金沢らしさが感じられ、近年とみに話題となっているサウナも完備。

さらに、湯上がりには2階のカフェでくつろげます。

地域の人たちの利用が多いのはもちろんですが、シンプルモダンな外観は“誰でもウエルカム”な印象で、一見さんでも入りやすい雰囲気です。

サウナやカフェでリフレッシュ

館内の入り口は男女一緒で、番台ではなく、フロントで料金を払うスタイル。小上がりの休憩スペースから右奥に進むと男湯と女湯に分かれています。 浴室で目を引くのは、九谷焼タイル約100枚を使った迫力の壁画。金襴手を得意とする九谷光崖窯(くたにこうがいがま)による制作で、男湯は富士山に龍、女湯は曼荼羅模様で彩られています。

そして注目はサウナ室。温度の高いドライサウナ(男湯は100度以上、女湯は約90度)で、湿度を上げることができるセルフロウリュ。首までしっかりつかれる水量たっぷりの水風呂がすぐそばにあります。また、雨や雪の日でも、天候を気にせずに外気浴ができるインナーテラスも完備。快適な“ととのう”スペースとなっています。

外階段から2階に上がるとカフェ&コワーキングスペース「せせらぎラウンジ」です。明るく広々とした店内で、湯上がりの一服にぴったりな空間。天気の良い日は風が心地よいテラス席がおすすめです。
もちろん銭湯客でなくても利用できます。2階にあるせいか、知る人ぞ知るの穴場的なスポット。各種ソフトドリンクにビールなどのアルコール類、ビザやパスタ、カレーなどの軽食も揃っています。

松の湯

まつのゆ

TEL:076-208-7155
住所:石川県金沢市長町1-5-56 長町せせらぎビル1階
時間:13時～24時(せせらぎラウンジは11時～23時で日・月曜は～19時)
休日:水曜(せせらぎラウンジは水・木曜、10月以降は変更あり)
料金:入浴料490円、サウナ360円(タオル、バスタオル、サウナマット付き)
駐車場:4台