美術文化のレベルが高い富山の美術館
石川に、現代美術を専門に展示する金沢21世紀美術館が開館したのは2004年のこと。そのずっと以前、1981年にオープンしたのが富山県立近代美術館です。富山県置県100周年の記念として設立されたもので、20世紀以降の巨匠の作品を中心に展示。常設展には、ピカソやロートレック、シャガールなど、シュルレアリスム作家の作品が展示されていました。アンディ・ウォーホルの『マリリン』なども収蔵していましたが、老朽化などにより富岩運河環水公園の西地区に新築移転。2017年、「富山県美術館」と名称を変更し堂々とオープンしています。 富山にはユニークな美術館が各地に誕生しています。「富山県水墨画美術館」、「樂翠亭美術館」、「富山市佐藤記念美術館」、「富山市ガラス美術館」、「秋水美術館」、「ギャルリ・ミレー」など、富山市内でざっと思いつくだけでもこんなにあります。東部に行けば、宇奈月温泉にある「セレネ美術館」、発電所を利用した「下山芸術の森発電所美術館」、「百河豚美術館」などが、西部では「高岡市美術館」や棟方志功の作品を展示する「南砺市立福光美術館」などがあります。