真っ白な雪で覆われた雪化粧の金沢へ
石川では、雷は夏のものではありません。11月下旬から石川県は雷の発生が多くなり、この頃からあられが降りだします。また、この雷が鳴る大荒れの日のことを、石川では「ぶり起し」と呼びます。雷が寝ているブリを起こす、などの言い伝えがあり、この頃から日本海のブリ漁が盛んになります。特に脂がのる12月~1月のブリは「寒ブリ」と呼ばれ、10kg以上の天然ブリが水揚げされます。
冬は魚介類も美味しいのですが、白い雪に覆われたモノトーンな観光スポットも情緒が増し、まるで絵画のような、天然アートの景観が楽しめます。一番のおすすめは、なんといっても兼六園。松の枝を雪害から守るための雪吊りは、張り巡らせた縄がシャープな幾何学模様を描いています。霞ヶ池が雪で覆われる光景や水辺の風景も印象に残ります。茶屋街や武家屋敷跡など、雪が似合う金沢を堪能してください。
ちなみに雪の金沢市内は融雪装置が作動しているため、道路や歩道に水たまりでできています。水がしみ込まないブーツや長靴を用意してください。さらに、靴裏に滑り止め加工があるとなお良いでしょう。