2021.04.05

金沢から足をのばして絶景の~能登金剛~を見に行こう!

金沢から足をのばして絶景の~能登金剛~を見に行こう!

日本海の荒波が造り出した奇岩怪石

日本海ににょっきりと突き出した能登半島では、東海岸と西海岸とで全く異なる景観に出会えます。内浦とよばれる東海岸は富山湾に面し、波も穏やか。対する西海岸は外浦とよばれ、打ち寄せる激しい荒波に浸食されたダイナミックな岩場アートの自然美が続きます。なかでもぜひ訪れたいのが、今回ご紹介する「能登金剛」。志賀町の福浦港から関野鼻にかけて約30㎞続く景勝地で、断崖や洞門など迫力ある景観が続きます。
金沢から能登金剛へは車で1時間20分ほど。海岸線沿いに見どころをたどるドライブは爽快です。

それでは能登金剛の絶景スポットをめぐる旅へと出かけましょう。

大迫力の洞門や、足がすくむ断崖

能登金剛の代表的なスポットが「巌門(がんもん)」。波の浸食でできた高さ15m、幅6m、奥行き60mもの大きな洞門がぽっかりと口をあけています。周辺をめぐる遊覧船が運航しているので、ぜひ乗船を。
船は洞門のなかばまで入り、迫力ある造形美を見せてくれます。巌門周辺には遊歩道が整備されており、高さ27mの岩の頂部に松が生えた鷹の巣岩、広く平たい岩場が続く千畳敷岩といった見どころをたどる散策も楽しみ。

巌門のそばまで遊歩道が通じています

巌門を発着する能登金剛遊覧船

続いて、巌門の北へ約3㎞の「機具岩(はたごいわ)」。 寄り添うように並ぶ2つの岩がしめ縄で結ばれ、伊勢の二見岩に似ていることから別名能登二見ともよばれます。大きい方が女岩、小さい方が男岩というのもユニーク。女岩には祠がまつられています。能登では女性の存在が大きいのかもしれませんね。この辺りでは有名な夕日スポットでもあり、海が赤く染まるロマンチックな夕暮れは一見の価値があります。

能登金剛の最北部には人を寄せ付けないような断崖が続いています。「義経の舟かくし」は幅5m、奥行き100mほどの深い入り江で、奥州へ落ちのびる源義経の一行が嵐を避けるために48隻もの舟を隠したという伝説が残ります。松本清張の小説『ゼロの焦点』の舞台となった「ヤセの断崖」は、高さ約35mの断崖絶壁。2007年の能登半島地震で崩落したため、先端部分は立ち入ることができませんが、迫力ある日本海のパノラマを望むことができます。
「義経の舟かくし」と「ヤセの断崖」は遊歩道で結ばれているので、潮風を浴びながらのんびり散策するのもおすすめです。

海にせり出すヤセの断崖はスリル満点

義経の舟かくしは、まるで割れ目のよう

能登金剛

のとこんごう

TEL:0767-42-0355(志賀町観光協会)
住所:石川県志賀町福浦港~笹波

■能登金剛遊覧船
TEL:0767-48-1233
住所:石川県志賀町富来牛下
時間:8:00~16:00ごろ
休日:無休
料金:乗船1,200円
駐車場:150台