国際物流拠点として発展する金沢港
2020年6月、石川県の新たな海の玄関口として「金沢港クルーズターミナル」がオープンしました。 金沢港が開港したのは昭和45年(1970)のこと。奈良時代には大陸との往来拠点として、江戸~明治時代には北前船の本拠地として栄えた旧大野港と旧金石港を合併し、大野川右岸の陸地を掘り込んで金沢港が建設されました。
実は金沢港建設のきっかけとなったのは豪雪。サンパチ豪雪とよばれる昭和38年(1963)の大雪によって陸の物流がストップし、金沢は陸の孤島となりました。これを機に港の建設が進められることとなったのです。
国際航路の拡充とともに貨物の取扱量も増加し、平成17年(2005)と平成30年(2017)にはコンテナを積み下ろす2基のガントリークレーンを設置。また近年の世界的なクルーズ需要の高まりに合わせ、大型クルーズ船が接岸できる水深を確保するしゅんせつ工事なども進められてきました。そして石川県の港機能強化プロジェクトの一環として建設されたのが、今回ご紹介する「金沢港クルーズターミナル」。開港から半世紀、生まれ変わった金沢港の新たなランドマークに注目が集まっています。