金沢から車で約1時間、風光明媚な湖畔の湯
石川県加賀エリアにある加賀温泉郷のひとつ片山津温泉は、金沢から日本海に沿って南へ約43kmに位置。周囲約7kmの柴山潟湖畔に宿が並び、湖畔越しに白山連峰を遠望できるという好ロケーションです。承応2年(1653)、大聖寺藩主の前田利明が鷹狩りに出かけた際、水鳥たちが湖面に群がるのを見て発見したと伝わります。しかし当時は、湖底から湧き出す源泉を引出すのは難しく、温泉地として開発されたのは明治10年(1877)のことだそうです。
現在は10軒ほどの宿が営業。平成24年(2012)に湖畔沿いに建てられた総湯(共同浴場)をはじめ、中谷宇吉郎雪の科学館、浮御堂、湯の元公園、湖畔公園、愛染寺など、レイクビューの散策が楽しめる温泉地として賑わいをみせています。4月下旬~10月末まで運航される屋形船で柴山潟を遊覧(所要約30分・800円)もでき、時間や天候によっては、潟の水面から吹き出す高さ70mの大噴水や白山連峰の眺めなど、ひと味違った風景が楽しめそうです。