柳宗理と金沢のまちの接点
1940年に東京美術学校(現東京芸大)洋画科を卒業した柳宗理(やなぎそうり/1915-2011)は、戦後インダストリアルデザインの確立と発展における最大の功労者と言われるプロダクトデザイナーです。その作品は1950年代から世界で認められ、ニューヨーク近代美術館やルーブル美術館をはじめとした世界の有名美術館にも彼の作品が多数収蔵されています。 1956年に金沢美術工芸大学産業美術工芸科嘱託教授に就任し、約50年にわたり教鞭をとった縁から、金沢美術工芸大学にデザイン関係資料が寄託され、この研究所が誕生しました
研究所の1階には柳氏の作品を集めた常設展示資料室と企画展を行う資料室があり、2階にはレクチャールーム、研究書庫等が設けられています。金沢美術工芸大学のデザイン教育・研究の場として使用されるほか、一般にも広く知ってほしいと2014年3月に入所無料で開放しました。