2019.06.05

加賀百万石が栄華を極めた江戸時代にトリップ~金沢湯涌江戸村~

加賀百万石が栄華を極めた江戸時代にトリップ~金沢湯涌江戸村~

加賀藩の名残をリアル体験

江戸時代、金沢を中心とした加賀藩は日本最大の石高を誇り、江戸や京都と肩を並べるほどの繁栄ぶりでした。そんな人々が太平の世を謳歌した江戸時代、加賀藩内にあった歴史的建造物を一堂に集めた野外ミュージアムが金沢湯涌江戸村です。

村内は、町家、武家、農家の3つのゾーンに分かれ、移築された茅葺きの農家4棟、武士邸宅1棟、商家2棟、宿場問屋1棟のほか、武家門などが点在し、「百聞は一見にしかず」の言葉通り、当時の暮らしぶりをリアルに伝えています。建物内には、当時の服装をまとった等身大の人形が置かれるなど、一瞬本物の人間かと驚いてしまうかも(笑)。また、建物ごとに江戸時代の旅人のコスプレを楽しんだり、顔出しパネルではしゃいだり、昔の遊びを体験するなど、アクティブな過ごし方ができるのも大きな特長です。

2019年秋には、さらにもう1棟を公開。江戸時代への時間旅行がさらに楽しくなりそうです。

江戸時代に時間旅行!

村内に移築保存展示される住宅は、国、県、市の指定文化財で、これらの住宅を活用したイベント企画なども開催されています。

また、音声ガイドが用意されており、金沢湯涌江戸村で借りた音声ガイドは自由に持ち歩け、村内はもちろん、湯涌みどりの里、湯涌温泉周辺施設など、約40カ所のガイドを聞くことができます。返却は金沢湯涌江戸村または金沢湯涌夢二館、湯涌温泉観光協会で受け付け。利用時に1000円の保証料がかかりますが、返却時に返金されるシステム。ぜひ活用してみてくださいね。英語、中国語、韓国語、日本語の4カ国語の音声ガイドがあります。

▷町家・武家ゾーン

【旧山川家●きゅうやまかわけ】

金沢市の中心市街地、竪町で米仲買や酒造業を営んでいた大店(おおだな)の建物で、県指定有形文化財。紅殻色(べんがらいろ)の外壁が城下町の風情を醸し出し、とても優美です。江戸・明治・大正にかけて栄えた豪商であり、米仲買や酒造業を営んでいたそうで、時代劇のような世界がそのまま広がっています。高い吹き抜けがある内部は、複雑な梁組が特徴。また、一軒の家に5部屋も茶室があることも特徴で、中でも一番格式高い茶室が「通楽庵」。利休好みの草庵風二畳台目といわれる建築様式で、京都にある表千家の宗匠を務める堀内家の長生庵を手本にしたそうです。

【旧松下家●きゅうまつしたけ】

金沢市旧泉新町にあった商家。1830年ごろに建てられたと伝わり、国の重要文化財にも指定されています。近隣の農家に野菜などの種苗を販売する種物商で、昼間は通りに面した蔀戸(しとみど)を上げて中を見えるようにしていました。雨戸を横にしたもので、上部に引き上げることで店先として使用でき、今でいうシャッターのようなものですね。現在も金沢市内でお店を続けていらっしゃいますが、ちなみに音声ガイドのナレーションは松下家の現ご当主だそうです。

【旧石倉家●きゅういしくらけ】

福井県南越前町、旧北国街道の宿場町にあった国指定重要文化財の建物です。代々村内の要職をつとめた名家で、寺の庫裏を思わせる威風堂々としたスケールに圧倒されます。参勤交代時に鯖波宿の本陣として休憩・宿泊所に使われていたことから、随所に格式の高さがちりばめられています。住まい用と、身分の高い大名や天皇が入る玄関は別で、家族用玄関横には立派な表門が造られています。本陣用の部屋もまったく造りが違い、家族とはいっさい顔を合わせずにすんだとか。何から何まで造りが異なり、トイレも畳敷きでした!

▷農家ゾーン

農家ゾーンには茅葺屋根の古民家がほぼ等間隔で並んでいます。そのうちのひとつ園田家は国の重要有形民俗文化財で、金沢市の山間部二俣村にあった紙漉き農家。紙すきの間の石の床など、水を使う作業に特化した造りが特長です。ほかに、素朴な佇まいの旧高田家(県指定有形文化財)、肝煎りを務め上層農民の家屋らしい旧野本家(市指定有形文化財)、能登の農家独特の古い形式をよく残す旧平家(県指定有形文化財)があります。

金沢湯涌江戸村
かなざわゆわくえどむら

TEL:076-235-1267
住所:石川県金沢市湯涌荒屋町35-1
時間:9:00~17:30(入園は17:00まで)
休日:火曜(祝日の場合は翌平日)
料金:入園300円