2019.02.05

茶道具の名品コレクション~金沢市立中村記念美術館~

茶道具の名品コレクション~金沢市立中村記念美術館~

茶道をたしなむ人の割合が日本一

金沢は茶道が盛んなまち。総務省の「平成28年社会生活基本調査」によると、茶道をたしなむ人の比率は全国1位となっています。街中では茶会だけでなく、誰もが気軽に楽しめる茶席も多く設けられており、茶道がとても身近に感じられるはず。 工芸や書画、庭園などの総合芸術といわれる茶道ですから、日常的に多くの人が茶道に親しむ金沢では優れた名品が数多く集められ、また作り出されました。

茶の湯を通して“美”を堪能する

こうした名品コレクションに出会えるのが、本多の森にたたずむ「金沢市立中村記念美術館」。茶道具をはじめ絵画や陶芸、漆芸など、5点の国指定重要文化財を含む約1000点を所蔵しています。優れた目利きでこれらの名品を収集したのは、金沢で酒造会社を営む実業家であり茶人でもあった中村栄俊氏。彼は「美術品は一個人のものではなく国民の宝である」との信念のもとで、この美術館の前身である中村美術館を設立しました。展示室では年に数回の展示替えをしながらコレクションを展示しています。

充実したコレクションの中からテーマごとに展示されています。吹き抜けのロビーがある1階ではミュージアムグッズの販売も。

1階ミュージアムグッズの販売コーナー

2階展示室

2階展示室

喫茶室から見えるのは、季節ごとに表情豊かな庭園

喫茶室では好みの茶碗を選んで抹茶とお菓子(350円)を楽しむことができます。名品鑑賞の余韻に浸り、手入れの行き届いた庭園を眺めながらの一服は、このうえなく贅沢。金沢に息づいてきた“美しいものを愛でる”文化を肌で感じられるスポットです。

金沢市立中村記念美術館

かなざわしりつ なかむらきねんびじゅつかん

TEL:076-221-0751
住所:石川県金沢市本多町3-2-29
時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)
休日:年末年始、展示替期間
料金:入館300円