香林寺(こうりんじ)
寺町寺院群のなかにあり、慶安4(1651)年に加賀藩士青木五兵衛が3代藩主前田利常に願い出て創建。十二支像に祈願することで1年以内に願いがかなう願掛け寺として有名です。祈願する際は、お寺の方に話を聞いた後、中庭の幸福の道を時計回りに3周して自分の干支の像に願い事をするのが作法とか。最後に不動明王に願掛けをすれば終了です。この不動明王、さわると色が白くなれるといわれているので美白を期待する方はぜひ。最近は恋愛成就にご利益があったとSNSで話題になったり、定期的に婚活パーティを主催するなど、恋する男女にとって頼りがいのあるお寺として人気です。
西方寺(さいほうじ)
寺町寺院群のなかにある天台宗の寺。加賀藩祖前田利家の息女、菊姫が没した翌年に菩提寺として建立されました。この寺には、亡くなった母親とともに葬られた赤子を地蔵が憐れみ、飴を買って育てたという「飴買い地蔵」の伝承が残されています。藩政時代に城下すべての霊場に指定されたことで、願いをかなえる願掛け寺としての信仰が厚く、とくに良縁結実稲荷神は縁結びにご利益があると参拝者に人気です。本堂内は、加賀藩ゆかりの寺にふさわしく、伝統工芸を取り入れた絢爛豪華な造りで、事前に問合せをすれば拝観もできます。