2018.12.05

九谷五彩が描き出す華麗なる美の世界~九谷焼~

九谷五彩が描き出す華麗なる美の世界~九谷焼~

ジャパンクタニと称される色絵磁器

九谷焼の歴史は明暦年間(1655~57)年にまでさかのぼり、加賀藩の支藩であった大乗寺 藩(現在の加賀市周辺)の初代藩主・前田利治が九谷村で生産を命じたことに始まると 伝わります。わずか50年後、九谷焼は忽然と姿を消しますが、その間多くの名品が生まれ、この時代につくられたものは後に古九谷と呼ばれるようになりました。それからおよそ 100年後の文永3年(1806)、加賀藩は京都から名工を招き、金沢城近くの卯辰山に窯を 開きました。その後、城下に多くの窯が誕生し、それぞれの作風を確立。再興された金 沢九谷は、明治時代になると盛んに輸出され、博覧会等でジャパンクタニと称賛を浴び るように。その伝統の技は今も金沢のまちにしっかりと息づいています。

より深く、九谷焼の世界にふれる

九谷焼の魅力は、豪放な筆致の「青手」、赤・緑・黄・紺青・紫の九谷五彩で描く「色 絵」、金と赤の濃淡で精緻な文様を描く「赤絵」など、さまざまな技法から生まれる多 彩な美にあります。金沢のまちには信頼できる専門店も多く、そのいくつかをご紹介します。

◆九谷焼 諸江屋
文久2年(1862)創業の老舗、諸江屋は日常づかいできる器が豊富で、2階のギャラリーでは人間国宝の作品も見学できます。

1階はふだん使いの器

毎日の食卓で活躍する小皿

九谷焼 諸江屋
くたにやきもろえや

TEL:076-263-7331
住所:金沢市片町1-3-22
時間:9:00~20:00
休日:水曜

◆九谷陶芸 北山堂
金沢市内中心部に店を構え、初代が加賀藩の武士という伝統を誇る北山堂。幅広い品揃えに加え、名だたる巨匠たちの作品が並ぶコーナーは見応え充分です。

ゆったりとしたスペースに器が並び、見るだけでも楽しい

表面を覆い尽くすように塗られた色や構図が九谷焼らしいカップ&ソーサー

九谷陶芸 北山堂
くたにとうげい ほくさんどう

TEL:076-231-5288
住所:金沢市広坂1-2-33
時間:9:30~18:30
休日:月曜不定休(祝日の場合は営業)

◆九谷焼 黒龍堂
金沢駅周辺というロケーションを生かし、センスのいい品揃えとカジュアルなディスプレイが伝統工芸の敷居を低くしてくれます。

金沢駅前に店を構え、買い物にも便利

現代の暮らしに合う九谷焼が多いのも特徴

九谷焼 黒龍堂
くたにやきこくりゅうどう

TEL:076-221-2039
住所:金沢市本町1-5-3 リファーレ1階
時間:9:00~18:00
休日:火曜(祝日の場合は営業)

◆九谷光仙窯
制作工程を見学できたり、絵付けの体験もできるなど、より深く九谷焼の魅力にふれることができます。

工房の一角には九谷焼の販売コーナーもある

無地の食器から好きなものを選び、絵付けの体験もできる

九谷光仙窯
くたにこうせんがま

TEL:076-241-0902
住所:金沢市野町5-3-3
時間:9:00~17:00
休日:第3木曜