2018.11.20

作家を魅了した金沢の文芸拠点 -金沢文芸館-

作家を魅了した金沢の文芸拠点 -金沢文芸館-

「文学のまち金沢」として名を馳せる

金沢で文学の土壌が育まれたのは、江戸時代に加賀藩の文化振興策によって多くの書物がこの地に集められ、「天下の書府」と称されたことに端を発します。その気風は連綿と受け継がれ、明治時代には、泉鏡花、室生犀星、徳田秋聲の三文豪を輩出しました。 今もしっとりとした情緒や歴史ロマンが漂う金沢のまちは多くの文人墨客を惹きつけ、数々の名作の舞台になっています。そのため、金沢のまちには文学碑やゆかりの作家の記念館が点在しており、文学好きには格好の散策スポットとして親しまれています。

界隈のランドマーク「金沢文芸館」

金沢有数の観光スポットひがし茶屋街や主計町茶屋街にほど近い交差点にひときわ目を引く建物があります。それが、金沢の文学発信の拠点でもある「金沢文芸館」です。 文芸館の2階には、金沢にゆかりの深い五木寛之の著作品や愛用品、記念品が並ぶ「金沢五木寛之文庫」があります。福岡産まれの五木寛之は夫人の生まれ故郷である金沢で4年間を過ごした後にベストセラー作家として活躍。金沢を舞台とした名作も多く、文庫には全国からファンが足を運んでいます。 昭和初期の建築様式をそのまま残す文芸館の館内は、どのフロアにも銀行時代から使われていたテーブルや椅子が配され、落ち着いた雰囲気に包まれています。ボランティアによる文学や館の解説に耳を傾けたり、お気に入りの本を読んだりと、思い思いの時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

金沢五木寛之文庫。氏が自らレイアウトにまでこだわった空間(2階)

カーテンのタッセルは地元の伝統工芸がコラボレーションした作品

「泉鏡花文学賞」の受賞作品が並ぶコーナー(3階)

定期的に朗読会が開催される3階のサロン(3階)

金沢文芸館
かなざわぶんげいかん

TEL:076-263-2444
住所:石川県金沢市尾張町1-7-10
時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)
休日:火曜、12月29日~1月3日、展示替期間
料金:入館100円