美術工芸の盛んな石川・金沢
石川・金沢は江戸時代から美術工芸のレベルが高く、作家活動も盛んです。石川県立美術館は昭和34年(1959)に開館し、昭和58年(1983)、現在地に移転オープン。平成20年にリニューアルしています。 収蔵品は、加賀藩前田家伝来の優れた文化財や古美術品をはじめ、古九谷や九谷焼、加賀蒔絵などの伝統工芸品、油彩画、彫刻、日本画などがあります。収蔵品のコレクション展示室は2階の1~6展示室で、テーマ別に1~2カ月ごとに入れ替えています。1階は企画展示室で7~9があり、国内外の展覧会を意欲的に開催しています。見どころには、第1展示室の『色絵雉香炉』(野々村仁清作)で、17世紀の作とされています。ほぼ等身大の雉の形をした香炉であり、昭和26年(1951)には国宝に指定されています。また、第2展示室の世界的に評価の高い古九谷の色絵磁器も、足を止めてじっくり鑑賞したい作品です。
展示室
色絵雉香炉(野々村仁清作)
加賀藩前田家伝来の文化財