2018.01.05

藩政時代からの歴史をもつ金沢の茶屋街。

藩政時代からの歴史をもつ金沢の茶屋街。

加賀藩公認の茶屋街として発展

金沢らしい風景の筆頭ともいえるのが、端正な格子戸の家々が連なる茶屋街です。茶屋街とは、芸妓あそびなど大人の社交場として栄えた江戸時代からの歓楽街のこと。艶やかな風情とともに金沢の茶屋文化をいまに伝えているのが、ひがし・にし・主計町(かずえまち)の3つの茶屋街です。日中は大勢の観光客で賑わう界隈も、軒灯がともる頃になると三味線や太鼓の音が漏れ聞こえ、雅な夜の街へとその表情を変えます。

金沢の茶屋街が誕生したのは文政3年(1820)のこと。それまで城下に点在していた茶屋を加賀藩公認のもと浅野川の東と犀川の西に集め、新たに町割りがなされました。現在のひがし茶屋街界隈には、当時90軒あまりの茶屋が立ち並んでいたといわれます。その後、風紀の乱れから一度廃止されたものの、慶応3年(1867)に再び公認。明治に入ると浅野川沿いに主計町茶屋街も設けられ、以来金沢の茶屋街として発展してきました。

※写真はにし茶屋街です。

にし茶屋街

風情豊かな金沢三茶屋街を歩く

重要伝統的建造物群保存地区に指定されているひがし・主計町茶屋街には、典型的な茶屋様式を持つ建造物が多く立ち並び、まるでタイムスリップしたかのような美しく情緒ある町並みが続きます。

歴史ある茶屋建築を見学するなら、ひがし茶屋街にある「志摩」へ。茶屋街が形成されたのと同じ文政3年に建てられたもので国の重要文化財に指定されており、建物の内部が公開されています。浅野川の美しい流れを望む主計町茶屋街は、一歩路地裏へと入れば、格子戸のお茶屋や薄暗い坂道などフォトジェニックな風景も。にし茶屋街は小ぢんまりとしていながらも三茶屋街のなかで芸妓の数が最も多く、メインストリートにはお茶屋や料亭が軒を連ねます。カフェや和菓子店なども点在し、稽古に出かける芸妓さんに出会えることも。ひがし茶屋街では「ひがし茶屋休憩館」に、にし茶屋街では「金沢市西茶屋資料館」に観光ボランティアガイドが常駐しているので、休憩も兼ねて立ち寄ってみるとよいでしょう。

※写真は主計町茶屋街です。

主計茶屋街

 

■ひがし茶屋街 石川県金沢市東山
■主計町茶屋街 石川県金沢市主計町
■にし茶屋街  石川県金沢市野町