2026.10.12

石川の自然を学ぶ、入館無料の~石川県自然史資料館~

石川の自然を学ぶ、入館無料の~石川県自然史資料館~

海、山、野原、川、変化に富む自然

日本海ににょっきり突き出た能登半島、標高2702mの白山の山々、のびやかに広がる金沢平野、大地を潤す手取川や犀川。石川は起伏のある変化に富んだ地形と豊かな大地を活用し、人々の営みが行われてきた地。そんな石川の自然を紹介する施設が、平成18年(2006)に開設されました。
自然を紹介するだけでなく調査研究も行われており、近年の変化が激しい自然についても日々考察をしています。館内では、石川の自然を紹介する常設展示をはじめ、各種講座、体験イベントなどを実施しているほか、親しみのある資料館として広く活動しています。

場所は自然に囲まれた山の中ですが、目標目印は北陸大学太陽が丘キャンパス。路線バスでは、金沢駅東口から12番系列で約30分、バス停銚子口から徒歩約10分。金沢駅東口から95番系列では約43分、バス停北陸大学太陽が丘から徒歩約10分。石川の魅力的な自然を学びにいきましょう。

リスやアルマジロなど動物の剥製に触れられるコーナーもある

取材当日の企画展は今話題のトキの剥製を展示

興味深い展示が見られるロビー展示

玄関を入るとまず目につくのは、「活断層はぎ取り標本」。約2000年前におこった地震の際に変形した逆断層(金沢市梅田町の地下)を展示しています。次に目に入るのは、一度は絶滅したといわれるコウノトリの巣。最近では石川県にも飛来しているそうで、この巣は2022年に志賀町から移動、大きさの比較としてカラスの巣を並べています。
その横にあるのは、子どものアジアゾウ(絶滅危惧種)とウマの骨格標本。これは、かつて金沢市内にあった旧四高(旧制第四高等学校1887~1950)で授業に使われていたものです。館内には、優れた授業を学ぶ旧四高の備品が多く展示されています。1階にある展示ではほかにイヌワシの剥製があります。羽を広げると2mもあるという大型の鳥で石川県の県鳥の指定になっています。 <

富樫森本断層の一部を削り取った、活断層はぎ取り標本

あまり見られない貴重なコウノトリの巣を展示している

アジアゾウとウマの骨格標本

白山山系の山々を飛び回るイヌワシの剥製

1階には常設と体験教室や収蔵庫が

玄1階の「自然たんけん広場」は常設展示。床には宇宙から見た石川県周辺の写真がはってあり、自分が今いる位置や自宅を探したりと子どもだけではなく、大人も興味津々です。展示では、石川県の生き物や植物などの自然を標本や映像、パネル展示などで詳しく紹介しています。
1階の奥には、子どもたちが興味を持って物理体験ができる「物理たいけん教室」があり、年間30回ほどのイベントが開催されています。同じ部屋には、旧四高で使われていた明治から昭和初期の実験機器も展示。700点以上という国内有数規模を誇る数を収蔵し、一部ガラス張りになった収蔵庫ものぞき見ることができます。

実際に触って体験できる剥製や骨格標本

石川県の地質、植物、動物を紹介するコーナー

今世間を騒がせているツキノワグマの分布図もある

さまざまな興味深い実験が行われる物理たいけん教室

旧四高時代の実験器機。どれもスタイリッシュなカタチ

中が見える収蔵庫には旧四高の実験機器などが保管されている

2階は企画展と目玉展示のダイオウイカ

階段を上がった2階には企画展示室とキッズルーム、図書閲覧室があります。なかでも注目は企画展示室の横にあるダイオウイカのコーナー。能登町赤崎海岸に打ち上げられた4m余りもの巨大なダイオウイカを液に漬けて保存している生物標本がインパクト大。一緒に記念写真をどうぞ。
企画展示室では、企画展や特別展を年に数回開催しています。取材時には、国の特別天然記念物のトキの展示(企画展示)があり、能登エリアに放鳥されている、まさに話題の鳥です。ほかにも、一般の方が寄贈したというオオシャコ貝の展示もありました。
動物や植物、化石、岩石、鉱物など、じっくり時間をかけて見て学ぶことができるのがいいですね。

自然に特化した書籍を揃える図書閲覧室。利用は自由

ダイオウイカのコーナーではその大きさを実体験できる

取材当時、企画展で展示されていたトキの剥製

取材当時、企画展ではオオシャコ貝の展示も


石川県自然史資料館

☎︎076-229-3450

住所:石川県金沢市銚子町リ441

時間:9時~17時(入館は16時30分まで)

休日:無休(12月29日~1月3日は休館)

料金:入館無料

駐車場:40台

石川県自然史資料館