2026.08.31

老舗文化の紹介と観光案内~尾張町老舗交流館~

老舗文化の紹介と観光案内~尾張町老舗交流館~

いぶし銀の老舗街、尾張町

近江町市場のある武蔵ヶ辻から、東の橋場町交差点へとのびる国道159号線は、かつて路面電車が運行していた大通りで、通称「百万石通り」。ひがし茶屋街にも続くので、そぞろ歩く観光客の姿も多く見られます。
その百万石通りの両側が尾張町商店街です。尾張町の歴史は古く、遡ること400年。天正11年(1583)に金沢城主となった加賀藩前田家藩祖・前田利家が、自身の出身地、尾張から商人を呼び寄せて住まわせたのが町の起源であり、町名の由来です。江戸時代には米仲買商を筆頭に各種商店が軒を並べる金沢経済の中心地となり、明治にかけて老舗街として栄えました。現在も創業100年を越える老舗が点在しています。

尾張町商店街にある福久屋石黒傳六商店の建物。1852年の建造

尾張町町民文化館は明治40年に建てられた銀行だった建物

尾張町商店街の歴史をたどる

そんな由緒ある尾張町の商店街を紹介し、金沢の伝統文化にちなんだ展示を行っているのが尾張町老舗交流館。かつて眼鏡店だった建物を利用しています。 館内中央には大きなテーブルと椅子があり、休憩所としてもOK。左側には、明治時代の尾張町商店街の各店を描いた銅版画が常設展示されています。金沢を代表する老舗和菓子店、森八の絵もあり、いずれも間口の広い大店ばかり。往時の尾張町の繁栄ぶりが伺えます。 右側は年に5~6回、さまざまなテーマで行われる企画展示コーナー。主に金沢の歴史や文化についての展示がされています。取材当日の展示は、老舗交流館の開館30周年特別企画として、石川県出身の横綱、輪島関と大の里関を紹介。地元ファンによる貴重な写真やゆかりの品が展示されていました。

昭和時代の尾張町のレトロな町並み写真

尾張町商店街を紹介する常設展示コーナー

企画展示コーナー。取材時は地元出身の横綱を紹介

尾張町散策途中にひと休みできる

街に詳しいスタッフが常駐

同館の建物は、大正時代に眼鏡店だった店舗を活用したもの。奥の畳の間には、昔ながらの箱階段があり、大和風炉も置かれて、ノスタルジックなたたずまいです。
百万石通り沿いにあって、立ち寄りに便利な立地。金沢らしい風情にひたりながらの休憩におすすめです。尾張町とその周辺に精通したスタッフが、展示の解説のみならず、細かな観光案内をしてくれるのもうれしい。またここは、市内各所にある「まちかど観光案内所」の一つで、金沢市の観光パンフレットを設置。傘の無料貸し出し、トイレやWi-Fiの利用も可能です。

こ階段下を利用した貴重な収納スペース「箱階段」

商家らしい帳場。年代物の四角い火鉢、大和風炉が

尾張町老舗交流館

TEL:076-234-6666

住所:石川県金沢市尾張町1-11-11

時間:9時30分~17時

休日:火曜、年末年始

料金:入館無料

駐車場:なし