2024.01.17

干支像に願いを託す「幸福の道」~願掛け寺 香林寺~

干支像に願いを託す「幸福の道」~願掛け寺 香林寺~

寺町寺院群にある名物寺院

金沢市内中心部を流れる犀川の左岸台地に、約70の寺院が集積する寺町寺院群があります。加賀藩前田家三代当主が市中整備のために寺を集めたエリアで、寺また寺が連なる独特の街並み。それぞれの由緒由来を訪ねながら散策するのも楽しいエリアです。
そんな多彩な寺院の中で、特に女性の信仰を集めているのが香林寺。創建は慶安4年(1651)で、現住職が30代目となる古刹です。加賀藩の家老職にあった青木五兵衛なる人物が藩主に願い出て建立されたという由緒が伝わっています。 注目すべきは、その名が示す“願掛け寺”。本堂やお庭に鎮座されている、ありがたい仏さまに願いを託し、前向きな気持ちになれる願掛けができると評判なのです。
 

 

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真言を唱えながら心静かに参拝を

まずは、本堂でご本尊「釈迦牟尼仏(しゃかむにぶつ)」に参拝をしましょう。悟りを開いた唯一無二の仏さまだそうで、とても穏やかで慈悲深いお顔。その左の祈祷所に鎮座するのは、煩悩を焼き払ってくれるとされる不動明王、開運霊薬不動尊です。歴代の住職はこの仏さまの力を借りて病気や悩みに苦しむ人々を救ってきたと伝わっています。
また、祈祷所の左角に安置されているのはお子抱き地蔵。子どもを胸に抱く慈愛に満ちた姿から、人々に親しまれてきたお地蔵さまで、安産や子授け、子どもの健康、学業成就など、子どもに関するお願いを聞いて下さるそうです。
なお、開運霊薬不動尊やお子抱き地蔵には、それぞれに真言(仏の真実の言葉)が掲示されており、丁寧に唱えながらお参りするとよりご加護がいただけるそう。

 

江戸時代中期に火災に遭い、現在の本堂は江戸時代末期に建てられたもの

 

本堂中央の煌びやかな天蓋の奥に鎮座されているのがご本尊、釈迦牟尼仏

 

開運霊薬不動尊は天保4年(1833)の建立。不動明王の真言、小咒(しょうしゅ)が分りやすく掲示されているので唱えながらお参りを

 

子どもの守護神、お子抱き地蔵。唱える真言は「おん かかか びんさんまえいそわか」

 

庭にある幸福の道の願掛けに使うたすき500円。色は好みのものを選んでOK

 

各種お守り500円が揃う。恋愛成就や安産御守のオーソドクスなものから映え祈願、課金封じ、炎上封じなど今どきのお守りも!

 

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加賀友禅の巨匠や能面師の作品展示

本堂右手の和室では、能面61点と、短冊・色紙約80点が展示されています。
能面は、愛知県を中心に活動していた能面師、平井杢侃(ひらいもっかん)が奉納した渾身の作品。笑いや泣き、怒りなど、人間のさまざまな表情が表現されており、一つひとつじっくり鑑賞したいですね。
そして、短冊・色紙は、金沢出身で加賀友禅作家として唯一の人間国宝、木村雨山(きむらうざん)の手になるもので、繊細な筆致で花鳥風月が描かれています。木村雨山と香林寺28代住職との親交に由来しており、ほかではあまり見ることができない貴重な作品群です。

 

ずらりとならんだ能面が壮観

 

色も鮮やかな木村雨山の短冊や色紙

 

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願掛けのパワスポ「幸福の道」へ

願掛けのメインイベントとなるのが庭園にある「幸福の道」。道沿いには十二支像が並んでおり、自分の干支像に願を掛けるのですが、この願掛けには作法があります。まず、たすきと自分の干支のお守りを授けていただき、たすきにお願い事を書きます。それらを持って、幸福の道をまず2周。十二支像は子、丑、寅…の順にはなっていないので、2周している間に、自分の干支像を見つけておきましょう。
そして3周目、自分の干支像に先のたすきをかけ、両手の中にお守りを入れて、心を込めて願います。
最後の仕上げは、奥にある白不動さまへの願掛け。再度しっかりお願いして終了です。一心に念じると晴れ晴れとした心持ちになるのがうれしい。そして願いが叶ったあかつきには、お礼参りを忘れずに。お守りを持参(もしくは郵送)すればお焚き上げをしていただけます。

 

幸福の道への入り口。道しるべに沿って歩いていこう

 

可愛いお地蔵さまもそこかしこに。秋には珍しい白い彼岸花が咲き誇り、花の名所ともなっている

 

色とりどりのたすきをまとい、たくさんの願いを受け止めてくれる十二支像

 

願掛けの仕上げに白不動さまへ。触れると美肌になるという言い伝えが

 

庭園にはお釈迦さまの高弟たちを模した羅漢像も。参拝者を見守ってくれる

 

庭園の竹林に鎮座する出世達磨。その口の中に、願い玉(5個1セット)を投げ入れて、1個でも入れば出世や金運アップが叶うとか。チャンスは5回の運試し!

 

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がんかけでら こうりんじ
願掛け寺 香林寺
 

TEL:076-241-3905
住所:石川県金沢市野町1-3-15
時間:9:00~17:00
休日:無休
料金:拝観500円
駐車場:6台