箔一について

継承していく心。

極めていく心。

おもてなしの心。

箔一は創業者 浅野邦子が、京都から金沢の箔屋に嫁ぎ起業したのが始まりです。今では「金沢箔工芸品」は、石川を代表する伝統工芸と認知されていますが、創業当時は金箔の生産量が全国の98%以上であるにもかかわらず金沢の箔ということが記されていませんでした。
多くの方に金沢箔の魅力を伝えるため、日用品から始まりました。箔一、という社名は、創業者が「箔屋で、女で、一番に」金沢箔工芸品を作ったことから名付けたものです。
今も創業の思いを受け継ぎ、伝統を継承しつつ、より多くのお客様に金沢箔の魅力を知ってもらいたいという思いは変わりません。金沢箔の魅力を国内はもちろん、世界各国から来られるお客様にもお伝えできるよう、お迎えさせていただきます。

金沢で

伝統を継承していくこと

金沢を拠点に、能登、越中を含む加賀百万石と謳われた石川には、36業種もの伝統工芸が受け継がれています。これだけ多くの伝統工芸が受け継がれている地域は他にありません。箔一は、数百年もの歴史、文化とともに育まれ、金沢らしさ、日本らしさを誇るこれらの伝統工芸を守り、大切に継承していくことが、伝統産業を担う私たちの使命だと考えています。

そして金沢箔工芸品はもちろん、箔一が先駆者としての誇りを持ち、後世に継承していかなくてはなりません。36の伝統工芸の中でも、「金沢箔」という伝統工芸は40数年前までは存在しませんでした。当時、全国の99%以上を生産しているにも関わらず、他の地域の高級工芸品や仏壇の材料として使われるだけで、金沢という地名を掲げた工芸ではなかったのです。

伝統と革新。

ものづくりへのこだわり。

歴史を振り返ると、金箔を用いた装飾品や工芸品は、権力誇示の象徴として贅の限りをつくし豪華絢爛に作られました。先人が、心をこめて作り上げた作品は、現代も多くの人を魅了するすばらしい日本の伝統美です。私たちは、先人の技法を継承しつつも、現代の価値観に調和する新たな伝統工芸を築いていかなければなりません。

金沢箔の昔ながらの技法を受け継ぎ、新しい形に進化させることで、新たな価値を持つ伝統が生まれます。それには、ただ模倣するだけではなく、新しい感性と発想、現代の視点を加えることが必要です。また業界や常識を超えた挑戦も必要になってきます。手技によるものづくりにこだわり、これからも新しい伝統工芸の価値を創造していきます。

大切にしたい

おもてなしの心

箔一は、観光地金沢に本店を構え、金沢市内を中心に11店舗あります。観光の方向けのお土産はもちろんの事、地元の方が人生の節目、慶事の際に、特別なお品として金沢箔工芸品を選んでいただけるお店です。また工芸品だけでなく、化粧品やお菓子など、色々なものを取り揃えています。それは、箔一には、金沢のお客様だけでなく、遠方から金沢観光にこられたお客様、また世代も、お子様から、年配の方まで幅広いお客様が来てくださるからです。

そのお客様は本店「箔巧館」だけでも年間数万人の方が訪れてくださいます。この数万人のお客様、お一人お一人に「おもてなしの心」を大切にしたいと考えています。お客様のお気持ちに寄り添い、買われるお客様、それを贈られるお客様に、喜んでいただけるよう、お手伝いさせていただいております。