「知る」金箔づくり

金箔の伝統美と、職人の手技を観る

金箔は、機械が発展した現代でも、古から受け継がれた熟練の職人技が必要です。「箔巧館」では、金箔ができるまでの工程を金塊からを動画で紹介しています。また、約一トンの圧力で叩き上げる迫力の箔打ちや、少しの息で飛んでしまうほど繊細な箔移しの実演もご覧いただけます。

金箔の製造は、金の延べ棒(金塊)を溶かして「合金」するところから始まります。合金した延べ棒を、繰り返し圧延機で延ばし、ある程度薄くなってから初めて、箔打ちで切り返し叩き延ばすのです。また、あぶらとり紙のはじまりとなった「箔打紙」づくりも金箔づくりには欠かせません。金箔の質を左右すると言われている和紙の仕込みについてもご説明しております。動画コーナーでは、金の塊から、薄い金箔ができるまでの工程を、わかりやすくご紹介しています。

箔を薄く延ばす「箔打ち」職人の技は、何年もの修行が必要です。一トンの力がかかる迫力の箔打ち機は、ジェット機の騒音と同等といわれるほど激しく動きます。熟練職人の技が、均一で美しい金箔に仕上げていきます。打ち上がった金箔はきれいな四角形ではありません。これを工芸品などに使うため、決まった大きさに綺麗に切りそろえる工程が「箔移し」です。少しの風で飛んでいってしまうほど薄い金箔を、ひらりと扱う職人技を間近で見る事ができます。

金箔の薄さ一万分の一ミリとは、10円玉3分の1の金を、畳1畳の大きさまで延ばした薄さに相当します。わずかな金を、職人技によって、どの程度の大きさまで、大きくなるかを間近でご覧いただけます。また非常に薄いからこそ細部まで綿密な造作に仕上げられるという特性もあります。1000枚の金箔を使って細かな部分まで綿密に仕上げた黄金の三重の塔や仏像も見所です。